入札とは

入札とは、中央省庁や外郭団体(独立行政法人、国立研究開発法人等)、
地方公共団体などの公的機関が民間業者に向けて業務を発注する調達制度のことです。
入札には大きく分けて下記の4種類があります。

一般競争入札

入札情報を公告し、入札資格を取得している希望者を入札に参加させ、発注機関にとって最も有利な条件を提示した企業と契約を締結する方式です。
入札資格を取得していれば誰もが入札に参加でき、案件数も多いため実績作りに最適です。

企画競争入札(プロポーサル方式)

WEB制作、広告系、調査系など、クリエイティブさが求められる業務内容の案件で行われることが多い入札方式で、発注側が提示した予算内での提案内容や会社の信用性も含め総合的に判断をして契約者を決める方式です。

指名競争入札

指名競争入札とは、発注側が特定の入札参加企業を指名し、その企業同士で競わせる入札方式です。
以下のような場合、指名競争入札とすることができると認められています。

  • 契約の性質や目的により、競争に加わるべき者が少数で一般競争入札に付する必要がない場合
  • 一般競争に付することが不利と認められる場合
  • 予定価格が少額の場合、その他政令で定める場合 など

案件数は全体の1~2割程度で、実績がなければ入札参加は難しい場合があります。

随意契約

随意契約は入札を行わずに発注側が契約相手を指名して直接契約する方式です。
以下のような場合、随意契約とすることが認められています。

  • 競争の性質又は目的が競争を許さない場合
  • 緊急の必要により競争に付することができない場合
  • 競争に付することが不利と認められる場合
  • 障害者関係施設、認定生活困 窮者就労訓練事業を行う施設、母子福祉団体、シルバー人材センター等で生産される物品を買い入れる契約又は役務の提供を受ける契約をする場合
  • ベンチャー企業より新商品として生産する物品を買い入れ若しくは借り入れる契約又は新役務の提供を受ける契約をする場合
  • 時価に比べ著しく有利な価格で契約を締結することができる見込みのある場合
  • 予定価格が少額の場合、その他政令で定める場合 など

随意契約では入札自体は行われませんが、多くの場合は金額が妥当なものかを判断するために2社以上の見積もりを確認したうえで契約します。